「K-1 WORLD GP 2015 ~-60kg初代王座決定トーナメント~」チケット一般発売は11/8(土)~!!

-65kg初代王者ゲーオ・フェアテックス、目指すは長期政権樹立! 武尊はK-1軽量級のエース宣言、K-1甲子園王者・平本蓮は早くも打倒ゲーオ!?
2014/11/04

 11月4日(火)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された「K-1 WORLD GP 2014 ~-65kg初代王座決定トーナメント~」の一夜明け記者会見が行われた。

 昨夜のワンデイトーナメントを制して、K-1-65kg初代王座に輝いたゲーオ・フェアテックス。ゲーオは初代王者のベルト、そして先月亡くなった父の遺影を持って会見に出席した。

 一日三試合戦ったにも関わらず、顔に目立つ傷はなかったゲーオだが「今朝起きて非常に疲れを感じています。身体中、たくさん痛いところを感じています」とワンデイトーナメントの過酷さを語る。

 さらに「すべての試合で全力を出して戦いましたし、簡単な試合は一つもなかったです。特に決勝で戦った左右田(泰臣)選手はいくら攻めても、スタミナもあって立ち向かってきたので、なかなか思い通りの試合運びが出来なかったと思います」と三試合とも厳しい戦いだったと振り返った。

 そんなゲーオをタイから激励に訪れたフェアテックスジムの会長が後押し。ゲーオは「ビッグボスが来てくれたことでプレッシャーというよりもうれしい気持ちの方が大きいです。私を育ててくれた第二の父だと思うので、その人がかけつけてくれたことはうれしく思います」と感謝の言葉を述べた。

 またゲーオは「一つだけ言いたいことがあります」と前置きした上で「決勝戦で29ー29をつけたジャッジの方がいました。そのポイントに納得がいかないというのではなく、K-1でもっといい試合をするために、どういう判断判断で29-29になったのかを聞いてみたいです」とも発言。よりK-1にフィットした試合をする意思を示したゲーオは「KOで勝つこと、ポイントゲームで勝つこと。それぞれ違うことだと思うのですが、KOするにはKO出来る数秒をどれだけものにするかが重要です。ですから試合中にそのタイミングが訪れたらKOを狙っていきたいと思います」とKO勝利へのこだわりも語っている。

 試合後、すぐにタイの家族に優勝を報告し「何回もタイに電話して、母にも電話して、泣いて喜んでくれました。父が生きていてくれたらという話もしましたし、とにかく母はとても喜んでくれています」と母と喜びを分かち合ったというゲーオは「まずタイに帰ったらこのベルトを父のもとに持って行きたい」と改めてK-1のベルトと優勝を亡き父に捧げたいと話した。

 今は身体の痛みを癒すために休養を取り「身体が回復してからは、このベルトを防衛できるように練習を頑張っていきたいです」と65kgでの長期政権樹立を誓ったゲーオ。出場が発表された1月18日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で「K-1 WORLD GP 2015 ~-60kg初代王座決定トーナメント~」に向けて「日本とタイのファンのみなさん、いつも応援してくれて感謝しています。これからもみなさんに楽しんでいただけるような試合をしたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。

 なお昨日の大会後の勝利者インタビューでゲーオの60kgトーナメントへの挑戦について質問も挙がったが、K-1とゲーオ陣営の話し合いで、65kg王者として防衛戦を行うことと併用して60kgでワンデイトーナメントに出ることは難しいと判断。一人の選手は一つの階級に専念する方がいいという結論に至り、ゲーオは-65kg初代王者として65kgに専念することも発表された。

 続いて登場したのはスーパーファイトで大雅とのKrush王者対決でKO勝利し、K-1前田憲作プロデューサーからもMVPと賛美された武尊。「試合はいつも同じ気持ちで(場所のことは)気にしないのですが、入場の時から会場の雰囲気も違っていて、リングマットが青だったのがK-1だなと思いました。K-1は最高でした」と初めて立ったK-1のリングの感想を話すと「試合後は何を言っているか分からないくらいうれしかった。今回は一番練習して、練習で悩むことも多かったし、減量もきつくて、不安も多くて…絶対に勝たないと報われないと思って、3Rも自分から行って勝つことが出来てよかったです」と勝利の喜びを語った。

 試合を決めたのは鮮やかなバックブローだったが「序盤は慎重になっていて、様子を見過ぎていた部分がありました。それでも冷静なところはあって、2Rのインターバル中にこのままじゃまずいと思って気持ちを切り替えて、言い方は悪いけど負けてもいいからKOで終わらせないとと思って、捨て身で行った結果ですね。バックブローは一発で倒せるものを練習していて、それが上手くハマってくれた」と大雅対策の一つだったことを明かした。

 また前田プロデューサーのMVP発言を受けて「むっちゃうれしくて、後ろで待っている間にずっとニヤニヤしていました」と武尊。大会を観戦していたプロレスラーの船木誠勝が自身のツイッターで「個人的には武尊選手の試合が一番でした」とツイートしたことを聞くと「(エキシビションで出場した)W-1の出雲大会の時にお話しさせてもらったことがあって、すごくうれしいです」と笑顔を見せた。

 昨日の大会では最軽量級ながら、最もインパクトを残したのは武尊だと言っても過言ではない。「55kgは最軽量なんでパワーがないとかKOが少ないとか思われるかもしれないけど、昨日の大会で55kgでも面白い試合ができることを証明したと思います」と胸を張る武尊は「もし55kgでトーナメントが開かれて、僕が出れば盛り上げられることを知らしめられたと思います。自分がK-1の世界チャンピオンになってK-1を引っ張っていきたいと思いました。僕は世界一が目標なので、それを実現するために相手をぶっ倒して、KOで決めて上に上がっていきたい。これからも応援よろしくお願いします!」と自分がK-1-55kgのエースになると力強く宣言した。

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 そしてK-1甲子園2014王者となった平本蓮も会見に出席。高校1年生にして優勝を成し遂げた平本は「予想以上の動きが出来て、練習していたことが全部出せたので本当にうれしいです」と喜びを語りつつ「K-1甲子園優勝は始まり。K-1甲子園王者になったというよりも高校生で一番になったという気持ちです。プロデビューして活躍して、Krushでも試合をしてベルトを獲りたい。もっと修行してK-1にいきたいと思います」とK-1甲子園連覇ではなく、プロでの活躍に照準を定める。

 具体的なプロデビューの時期は未定で「いつデビューするかは考えていませんが、おそらく来年になるかなと思います。しっかり身体を作ってからデビューしたいと思います」と万全の準備をしてプロデビューしたいという平本。その一方「いずれは65kgの世界トーナメントに出てチャンピオンになりたい。チャンピオンのゲーオ(・フェアテックス)とやりたいですね。魔裟斗さんは30歳くらいで引退して、それまで僕はまだ15年くらいあります。絶対強くなると思うので、焦らず目の前のことをやって、いつかはゲーオとやりたいと思います。それまでゲーオには無敵のチャンピオンでいて欲しい」と早くもK-1世界王者&打倒ゲーオ宣言も飛び出した。

 会見の最後に平本は「僕はまだデビューしていませんが、これからプロで活躍していきます。プロとしての意識を持って一試合一試合、若くてもK-1・Krushを背負う気持ちでいい試合をします。同じ世代には決勝で戦った佐野(天馬)君とか強い選手がいるので、絶対にまた格闘技が面白いことになると思います。そして僕が新しい世代を引っ張るエースになれるように頑張ります!」と力強いコメント。K-1甲子園ファイターたちのプロでの活躍に期待大だ。

K-1 WORLD GP 2014 ゲーオ・フェアテックス一夜開け会見/14.11.4. K-1 WORLD GP 2014 Press Conference

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