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堀尾竜司「僕はK-1に出たくて上京して格闘技を始めた。55kgという階級では今までにないスピード感のある見逃せない試合ができると思います」
堀尾竜司「僕はK-1に出たくて上京して格闘技を始めた。55kgという階級では今までにないスピード感のある見逃せない試合ができると思います」

2015年1月18日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015 ~-60kg初代王座決定トーナメント~」。今大会ではトーナメント以外にスーパーファイト4試合が決定した。今回のインタビューは戸邊隆馬と対戦する堀尾竜司だ。
――K-1参戦が決まった時はどんな心境でしたか?
「信じられなかったですね。11月に出たメンバーの顔ぶれを見ていると、自分はまだまだだと思っていたので。ちょうど友達と遊んでいて場が盛り上がっている時に電話がかかってきて、僕だけ固まっちゃったんですよね。それで周りから『どうしたの?』と心配されました(笑)」
――11・3代々木大会には同じジムから3選手が出場しましたが、堀尾選手はそれをどう感じていましたか?
「TRY HARD GYMのプロ4人の中で僕だけK-1に出られなかったので、正直に言うと悔しくて寂しかったです。大会当日は会場にも足を運んだのですが、会場にはたくさんのお客さんがいて、見せ場がある度に大きな歓声が起きて、これは試合をやっている方は気持ちいいだろうなと思いました。そして自分も絶対にK-1に出ると心に決めました」
――堀尾選手はハンドボール出身で、高校卒業後に上京して格闘技を始めたそうですが、K-1からはどんな影響を受けたのですか?
「まさに僕が格闘技をやろうと思ったきっかけがK-1ですね。テレビでK-1を見て、K-1選手になりたい・K-1に出たいと思って上京しようと思いました。だからK-1の影響が100%と言ってもいいくらいです」
――堀尾選手の世代はちょうどK-1 MAXが盛り上がっていた頃ですか?
「そうですね。魔裟斗さんが活躍していた時期に小学校高学年~中学生だったので、進路を決める時に格闘家になるという道もあるのかなと思いました。周りには上京して格闘家になると言っていました」
――高校時代に同世代のHIROYA選手が活躍している姿を見て、HIROYA選手のジムに入ったんですよね?
「はい。ちょうど僕が上京した年にTRY HARD GYMがオープンして、オープンしたその日に入会しました。初めてテレビでHIROYAさんを見た時は神様のような存在だったので、上京してTRY HARD GYMに入ってHIROYAさんと一緒に練習できているのは運命的だなと思います」
――それからKrushを中心にプロでキャリアを積み、憧れのK-1デビューを果たすことになり、どんな気持ちで戦おうと思っていますか?
「K-1に出ることが夢だったので、その夢は叶うことになります。でもプロとしてやっている中で目標はもっと上になるので、その目標を達成できるように今まで以上に努力して強くなりたいと思います」
――今はHIROYA選手のように小さい頃から格闘技をやっている選手が多いですが、堀尾選手が他の選手にここだけは負けないと思っているものは何ですか?
「確かに僕は格闘技を始めたのが遅くて日も浅いですが、それをコンプレックスに思ったことはないです。TRY HARD GYMで過ごす日々はキックボクシング歴が関係ないくらい内容の濃い練習が出来ているので、それは自信にしています」
――今回のK-1参戦で今まで堀尾選手の試合を見たことがない人たちも堀尾選手の試合を見ることになると思います。自分のどこを見て欲しいですか?
「僕はいつも落ち着いて相手のことを見て戦うので、どんなに不利な状況でも予想外のところで試合を終わらせられます。そこは目を離さず見て欲しいですね。また11月9日のKrushの試合では勝つことが出来たのですが、自分でも覚えてないくらい殴り合って、気がついたら控え室に戻っていました。そのくらい我を忘れて殴り合うこともあるので、そういうところも見てもらいたいです」
――堀尾選手はどんなに劣勢でもあきらめない、最初から最後まで手を出し続けて戦う姿が印象的です。それは堀尾選手が信条にしていることですか?
「相手を見て自分の動きが止まると、そこで試合が終わる気がするんです。だから少しでも可能性がある限り、あきらめずに全力で攻めるし、絶対にチャンスを逃さないように攻め続けようと思って戦っています」
――55kgは新しいK-1でスタートする新階級です。堀尾選手はK-1の55kgをどんな階級にしたいですか?
「K-1に出ることが決まった以上、自分はK-1の中心選手になるつもりです。55kgは一番軽い階級で、今までにないスピード感のある見逃せない試合ができると思います。手数を減らさずにガンガン行くスタイルをそのままに、他の階級にないスピードをアピールできたらなと思います」
――今大会には色々な選手が出て、注目のカードも目白押しですが、自分が一番インパクトを残したいですか?
「もちろんです。K-1という舞台で自分の存在をアピールしたいです」