2015年1月18日（日）東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015 ～-60kg初代王座決定トーナメント～」。今大会ではK-1甲子園2014王者となった平本蓮がプロデビュー戦を行うことが決まった。今回のインタビューではデビュー戦に向けた心境を訊いた。

――K-1甲子園王者になって、周りからどんな反応がありましたか？

「色んな人に祝福されて反響があって、K-1甲子園王者の肩書はすごいなと思いました。昔、地上波のテレビでやっていたこともあってK-1甲子園という名前を知っている人もたくさんいて。僕、ツイッターやっているんですけど、フォロワーが一気に増えて、試合会場でも『写真を撮ってください』お願いされたりするようになりました」

――練習仲間や家族からはどんな声をかけられましたか？

「一緒に練習しているK-1 GYM総本部の先輩で、地元が同じ足立区の人がいるんですね。その先輩は泣いて喜んでくれたし、家族もみんな泣いてくれました。実は今年の3月、僕が中学を卒業してすぐにおばあちゃんが死んじゃって、みんなすごく悲しんでたんです。僕はおじいちゃんっ子で、おじいちゃんは格闘技が大好きなんですね。だから僕がK-1甲子園で優勝するしかないと思って、大会に臨みました。おじいちゃんはK-1甲子園の予選から試合を見に来てくれていて、その時に久々におじいちゃんが笑ってくれて。決勝のあとも泣いて喜んでくれて、本当にK-1甲子園で優勝してよかったなと思いました」

――K-1甲子園チャンピオンになってベルトを巻いた時、何を感じていましたか？

「疲れたなって感じですね。試合が終わった瞬間に予選から続いた試合と練習の疲れがブワーっと出てきました。K-1甲子園は1R制ですけど過酷だったなと思います」

――大会の翌日会見では「しっかり準備してデビューしたい」というコメントがありましたが、1・18代々木大会でデビューすることになりました。

「僕はKrushで63kgのベルトを獲ることも目標にしているので、デビュー戦はKrushになるのかなと思っていました。でもK-1でデビューさせてもらうということになって、（梶原）龍児さんから話をもらった時には即OKしました。K-1でプロデビューってイメージがいいと思うので（笑）、特にデビューまでの期間は気にならないです」

――ずっとK-1が好きでK-1甲子園で優勝してK-1でプロデビューと、まさに平本選手の思い通りの道を進んでいるのではないですか？

「（少し照れて）そうですね。でも僕はここで満足はしていません。K-1甲子園のベルトを巻かれた時はうれしかったですが、ゲーオ（・フェアテックス）が金色のベルトを巻いている姿を見て、改めて自分が欲しいのはこっちのベルトだと思いました。ずっとK-1甲子園のベルトを目標にしてはいましたが、K-1甲子園は獲って当然でしょうとも思っていたので、ある意味、昔の自分から見ればこうなる（K-1甲子園で優勝する）のも普通かなと思います。これからはK-1やプロのリングでベルトを巻くことが目標です」

――平本選手は新しいK-1でプロデビューする最初の選手になります。以前のインタビューでは「新しいK-1＝平本蓮にしたい」というコメントもありましたが、実際にK-1でプロデビューすることになって、その気持ちは強くなりましたか？

「はい、すごく強くなりました。K-1MAX＝魔裟斗さんというイメージだったと思いますが、僕は新しいK-1＝平本蓮にしたいです。どの選手もそれを目指してチャンピオンになることを目標にしていると思いますが、僕は新しいK-1のリングで“平本蓮”という存在を見せて行けたらいいなと思います。一人一人個性が違う選手がたくさん出るのがK-1だと思うので、その中でも自分のことを大きくアピールして、僕が一番輝けたらなと思います」

――K-1甲子園王者がK-1プロデビューするということで注目している人も多いと思います。

「プロデビューですけど、その日の試合を全部喰って、自分が一番いい試合をしたいです。プロデビュー戦なので華やかなデビューをしたいです。あまり気負ってもしょうがないのですが、KO勝利を狙って戦いたいと思います」