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瀧谷渉太「55kgは自分の階級で、僕が盛り上げなければいけない。僕のダイナミックな動きと伸び伸びとした戦い方を見てください」
瀧谷渉太「55kgは自分の階級で、僕が盛り上げなければいけない。僕のダイナミックな動きと伸び伸びとした戦い方を見てください」

2015年1月18日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015 ~-60kg初代王座決定トーナメント~」。今大会ではトーナメント以外にスーパーファイト4試合が決定した。今回のインタビューはショウ・ロンと対戦する瀧谷渉太だ。
――K-1参戦が決まった時はどんな心境でしたか?
「8月のKrush名古屋大会で負けてしまったのですが、復帰戦をK-1で出来ることをうれしく思います。11月に行われた新生K-1の第一回大会がものすごく盛り上がっていたので、その盛り上がっている舞台で戦えることになってモチベーションが上がっています」
――11月の大会を見て、率直にどんな感想を持ちましたか?
「一人一人の意識がすごく高いなと感じました。K-1という更に上の場所で『俺たちが盛り上げてやろう』という気持ちが伝わってくる試合が多かったと思います」
――やはり選手としてあの場所に立ちたいと思いましたか?
「はい。55kgは自分の階級だと思っているので、他の階級も盛り上がっていますが、55kgは僕が盛り上げなければいけないと思いました」
――瀧谷選手は空手出身ですが、K-1からはどんな影響を受けましたか?
「最初は強くなりたいという気持ちで空手を始めました。あとからテレビでK-1を見て、いずれ自分もK-1の世界チャンピオンになりたいと思っていました。当時はミルコ・クロコップが大好きでしたね」
――ずっとK-1に出たいと思っていたのですか?
「出たいというよりもK-1の中心になるつもりでした。ただ僕はずっと軽量級で、その中でも身体が小さいままだったんですけどね(笑)」
――K-1に出るという夢をあきらめそうになったこともありますか?
「空手を続けていくうちにキックボクシングの存在を知って、自分はそっちで活躍する道があると思い、キックボクシングをやろうと思いました」
――瀧谷選手は2008年のK-1MAX広島大会のオープニングファイトに出場していますよね。
「計量の時からテレビで見ている選手がたくさんいて圧倒された記憶があります」
――今回は自分がK-1の中心選手として活躍するんだという気持ちはありますか?
「あれから6年経って、自分がトップ選手としてK-1に出られることはうれしいです。ただ前回のK-1を見た人たちからすれば、僕の存在はまだまだ知られていないと思います。だからこそ今大会でしっかり勝って名前を売って、K-1に瀧谷といういい選手がいることをみんなに知ってもらえたらいいなと思います」
――55kgという階級を盛り上げてきたのは自分だという自負はありますか?
「そうですね。トーナメントで優勝して初代-55kg級王者になって、ずっとここまで試合を続けて来て、自分が55kgを引っ張ってきたというよりも、55kgは自分の階級だという気持ちが強いです」
――例えば他の階級や選手に対してライバル心はありますか?
「やっぱり他の階級が盛り上がっていて、55kgは盛り上がっていないと言われるのは悔しいです」
――前回大会では55kgのスーパーファイト=武尊VS大雅がとても盛り上がりましたが、見ていて悔しい想いをしましたか?
「一ファンとしてはすごいと思いましたが、一格闘家としては悔しさでいっぱいでした。自分があの場所にいてK-1を盛り上げる、主役になりたいという気持ちになりました」
――今回のK-1参戦で今まで瀧谷選手の試合を見たことがない人たちも瀧谷選手の試合を見ることになると思います。自分のどこを見て欲しいですか?
「他の選手にない動きを見せたいです。上段前蹴りだったり、飛びヒザ蹴りだったり。そういったダイナミックな動きを見せて、伸び伸びした戦い方をしたいです」
――瀧谷選手らしいハツラツとした試合が出来そうですか?
「今はベルトも持っていないし、いい意味で失うものはないので、またここからK-1のチャンピオンを目指すという、昔の“獲りに行く”姿勢を思い出しています」
――対戦相手のロンは中国武術出身の選手という未知の強豪です。
「そこも昔に戻ったような気持ちで、どんな相手か分からない恐怖心がありますね。最近は戦ったことがある相手や知っている相手と戦うことが多くて、どこかで対戦相手のことを想像して戦うことが出来たんですね。でも今回は本当に何も分からない相手なので、本当に恐怖心を感じていて、それで練習にも身が入って、モチベーションも高く保っています」
――改めて自分の試合でどんなものを見せたいですか?
「やはり他の選手や試合では見られないものを見せたいですね。スピードだったり独特のリズムだったり技だったり。他の選手にはない瀧谷渉太にしかない魅力を伝えたいです」