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ゲーオ×木村を大予想!<第3回>左右田泰臣「2カ月で2人の実力差が急激に縮まるとは思わない。ゲーオはパンチが当たれば倒せるというレベルの選手ではないです」
ゲーオ×木村を大予想!<第3回>左右田泰臣「2カ月で2人の実力差が急激に縮まるとは思わない。ゲーオはパンチが当たれば倒せるというレベルの選手ではないです」

2015年1月18日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015 ~-60kg初代王座決定トーナメント~」。今大会のスーパーファイトではK-1 WORLD GP-65kg王者ゲーオ・フェアテックスと木村“フィリップ”ミノルが対戦する。そこで初代王座決定トーナメントでゲーオと対戦した3選手がこの一戦を大予想! 第3回は木村にトーナメント1回戦でKO勝ちしている左右田泰臣だ。
――最初のこのカードを聞いた時はどんなことを思いましたか?
「僕は2人と1カ月前に肌を合わせているので、普通に考えればゲーオが圧倒的有利だと予想しています。この約2カ月でゲーオと木村選手の実力差が急激に縮まることはないと思っています」
――木村選手と対戦して、どんなことを感じましたか?
「ハンドスピードは早いなと思いました。ただ僕はずっと65kgでやってきて、木村選手は63kgでやってきた選手じゃないですか。そこも影響しているとは思うのですが、ずば抜けて攻撃力があるようには感じませんでした。試合をする前は木村選手がKOしている映像を見て、パンチがありそうだなと思っていましたけど、いざ試合が始まってからは、これなら大丈夫だろうという気持ちで戦っていました」
――ゲーオについてはいかがでしょうか?
「とにかく上手かったですね。相手の戦い方に対応しながら、自分の攻撃をしっかり当てて来るので。試合中でも戦い方を微調整して、本当にやりづらかったです。こちらが攻撃しようと思って、攻撃の距離に入ろうとしただけで、すぐに対応されてしまうので攻撃したくても出来ない。完全に僕がやりたいことを封じられて、攻防させてもらえませんでした」
――攻撃そのものはどうでしたか?
「一発一発が“固い”ですね」
――“重い”ではなくて“固い”?
「はい。生身の人間ではなくて、もっと固いもので殴られたり、蹴られたりしているイメージです(苦笑)。僕も過去にタイ人選手と戦ったことがありますが、ゲーオはレベルが違いました。一応、僕の中でタイ人はこうやれば攻略できるというのが頭の中にあったので、それをゲーオにぶつけようと思ったのですが、それが全く通じませんでした」
――木村選手はタイ人と試合をするのも初めてです。
「戸惑う部分はあるでしょうね。タイ人は日本人でテクニックがある選手とも少し違うんですよ。ましてや相手がゲーオで、準備期間は約2カ月じゃないですか。どれだけ対策を積んでもタイ人に慣れるということはないと思います」
――どんな試合展開を予想していますか?
「ゲーオからすれば木村選手は相性がいいと思います。木村選手は自分のパンチが当たれば倒せるという考えかもしれませんが、ゲーオはそういうレベルじゃない。厳しい言い方かもしれませんが、ゲーオだけではなくK-1自体がそういうレベルの舞台ではないです。ただ木村選手は何か波乱を起こしそうな雰囲気も持っているので、それがハマるかもしれませんが…基本的僕はゲーオが圧倒的有利の試合だと思います」
――左右田選手は一ファイターとして、この試合を心情的にどう感じていますか?
「木村選手が勝ったら勝ったで65kgの勢力図が塗り替わって面白いと思いますよ。逆にゲーオが木村選手をあっさり倒して、K-1MAX時代のブアカーオのように手がつけられない存在になってくれれば、ゲーオが巻いているK-1のベルトの価値も上がると思います」
――自分が倒す前にゲーオが負けてしまうと価値が落ちると思うこともないですか?
「個人的にはゲーオにどんどん勝ち続けてもらって、K-1の65kgの価値を上げてもらいたいです」
――ここで木村選手がゲーオに勝ってしまうと、先を越されることになります。もしそうなった場合、そこに悔しさはないですか?
「とにかく僕が考えていることはゲーオにリベンジすることだけなので、レベルが違うゲーオを倒して、僕もレベルが違う男になりたいと思います」
――分かりました。最後に左右田選手の話も聞かせて下さい。トーナメント後すぐに練習を再開されたそうですが、今も継続的に練習しているのですか?
「トーナメントで負ったダメージはなかったのですが、トーナメント後の練習で怪我をしてしまって(苦笑)、少し練習が出来ない時期がありました。また1年を通じて練習で追い込みすぎて、外見では分からない身体の中身にダメージがあるような状況だったので、そちらのケアにも時間を割いていました。今は少しずつ身体も回復してきて、徐々に練習を再開している状況です」
――どのくらいの時期に復帰したいという希望はありますか?
「身体と相談しながらだと思うのですが、4月には復帰したいなと思ってます。また春にK-1のリングに興奮の雨を降らせるので、みなさん楽しみにしていてください」
<選手プロフィール>
左右田泰臣 Soda Yasuomi
所属ジム:シルバーウルフ
出身地:東京都
誕生日:1988/6/8
身長:177cm
クラス:-65kg
タイトル歴
・RISEスーパー・ライト級チャンピオン