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9・19代々木 様々な因縁が交錯する-60kg世界最強決定トーナメント! 弘嵩はウルフ&テバウへのリベンジ、大雅は全試合KO宣言
9・19代々木 様々な因縁が交錯する-60kg世界最強決定トーナメント! 弘嵩はウルフ&テバウへのリベンジ、大雅は全試合KO宣言
7月3日(日) 東京・飯田橋にあるホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、9月19日(月・祝)国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 ~-60kg世界最強決定トーナメント~」の出場選手・組み合わせが発表された。
-60kg王者・卜部弘嵩と-60kg日本代表決定トーナメント優勝・大雅の出場が決まっている-60kg世界最強決定トーナメントに出場する全8選手と組み合わせが遂に決定した。
会見には前田憲作K-1プロデューサーが出席し、1回戦の対戦カードと共に出場選手たちを紹介。それぞれ試合に向けての意気込みを語った。(※会見欠席選手は司会者からコメントが読み上げられた)
1回戦・第1試合は日本代表決定トーナメント優勝者として参戦する大雅とスペインのハビエル・エルナンデスの一戦だ。
エルナンデスは今回が3度目のK-1参戦で、昨年1月の-60kg初代王座決定トーナメント準決勝では弘嵩をあと一歩のところまで追いつめたハードパンチャー。日本代表決定トーナメントで圧倒的な攻撃力を発揮した大雅とは激闘が予想される1回戦だ。
ハビエル・エルナンデス
「俺はK-1のトーナメントで優勝すれば必ず人生が変わるということを知っている。だから今年は必ずそれを実現する。
対戦相手の大雅はタフな相手で、イージーなファイトにならないと思うが、俺は大雅が助けを呼びたくなるような強烈なパンチを叩き込んでやる。そしてトーナメントでは卜部兄弟にリベンジして優勝したい。
今年の俺は過去最強に強くなっている。対戦相手を奈落の底に突き落とすような試合をお見せしよう」
大雅
「トーナメントに出る日本人選手の数にムカついています。1回戦で対戦するエルナンデス選手は強い選手ですけど、しっかり倒して、全試合2R以内にKOします。(エルナンデスの印象は?)すごく綺麗に戦う印象で、あとは身体が強いくらいです。絶対KOします」
1回戦・第2試合は-60kg王者・弘嵩とドイツのヨハネス・ウルフによる一戦となった。
ウルフは多彩な蹴り技を武器にするトリッキーなファイトスタイルが特徴的で、3月大会のスーパーファイトでは弘嵩に判定勝利。この勝利が評価されて、トーナメント出場が決まった。一方、弘嵩はウルフへのリベンジがトーナメント制覇へ向けた最初の関門となる。
ヨハネス・ウルフ
「3月の大会でチャンピオンの卜部弘嵩に勝ったことで、このトーナメントに出るチャンスが巡ってきたと思う。
1回戦で戦う弘嵩とは一度対戦しているので、お互いの戦い方も分かっている。より対策を練ることが出来るので、前回以上にエキサイティングな試合になるだろう。
このトーナメントでは日本のファンのハートを掴むような美しく、そして多彩なテクニックを見せたい。そしてドイツ人として初のK-1 WORLD GP王者になる」
卜部弘嵩
「1回戦の相手がウルフに決まって、すべては3月のウルフ戦から始まっていると思います。リベンジマッチを組んでもらってうれしく思っていますし、そのまま一気に優勝までいきたいと思います。
(6月大会の欠場理由となった顎の怪我の回復状況は?)練習自体には復帰しています。怪我の治りもかなり早くて、お医者さんもびっくりしています。普通の人よりも倍くらい早いそうです。もう普通に食事も出来るし、会話も出来ます。
痛みもないので、僕の中ではもう治っていると思います。スパーリングにもすぐに復帰できると思います」
1回戦・第3試合には前-60kg王者で、日本代表決定トーナメント準優勝の卜部功也が主催者推薦として参戦。今回が2度目のK-1参戦となるカリム・ベノーイと対戦する。
ベノーイは長らく“ヨーロッパ軽量級最強”と呼ばれている強豪。昨年1月の-60kg初代王座決定トーナメント1回戦では弘嵩の飛びヒザ蹴りによるカットでドクターストップに終わっており、今回は名誉挽回のトーナメント参戦となる。
また功也とベノーイは2014年にフランスで対戦し、この時はベノーイが5R判定2-1で勝利。功也にとっては兄・弘嵩と同じく1回戦でリベンジマッチに挑むことになった。
カリム・ベノーイ
「再びK-1という世界で最も大きなトーナメントに出場できることをうれしく思う。
1回戦で対戦する卜部功也のキャリアを尊敬しているが、彼のことを特別だとは思っていない。それよりも私は卜部弘嵩にリベンジしたい。弘嵩とは本当に強いのはどちらかをはっきりさせなければいけないと思っている。
このメンバーを相手に戦って楽に優勝することは不可能だろう。しかし私はどんな壁にぶつかろうとも、必ずこのトーナメントに優勝する」
卜部功也
「まずは推薦枠として選ばれたことに感謝したいと思います。僕としてはベノーイにはフランスで一度対戦してスプリット判定で負けています。そのベノーイと一回戦で戦えることをうれしく思います。
(べノーイの印象は)身体も強くて、テクニックでも世界一と言われるものを持っていると思います。とにかくタフで、攻撃を受けても身体が流れない印象でした。今回はしっかりトドメを刺せるようなトレーニングをして、結果で見せたいと思います。
死ぬ気でリベンジを果たしたいと思いますし、そのまま必ず世界最強の称号を奪い取りたいと思います」
そして1回戦・第4試合では小宮山工介とパウロ・テバウが激突する。
6月大会の新生K-1デビュー戦では中国のユン・チーに僅差の判定負けを喫した小宮山だが、前田プロデューサーは「これまでの獲得タイトルと実績を踏まえた上で主催者推薦を決めました」と説明。(※小宮山に勝利したチーは57.5kgでの参戦を希望しており、11月の-57.5kg初代王座決定トーナメントへの出場を検討)
対するテバウは4月大会のスーパーファイトで王者・弘嵩に判定勝利。圧倒的なパワーとムエタイテクニックをミックスしたファイトスタイルでトーナメント制覇を目指す。
パウロ・テバウ
「再びK-1のリングに立ち、日本のファンに試合を見せられることをうれしく思う。
小宮山は経験豊富な選手だが、やるべきことをやれば何も問題はないだろう。決勝では誰とでも戦うつもりだが、強いて言うなら大雅と戦いたい。もし自分と大雅が戦えば、必ず面白い試合になるはずだ。
このトーナメントで優勝し、K-1のリングで戦い続けることが自分の目標だ。そしてK-1の歴史に名を残す偉大なチャンピオンになりたいと思う」
小宮山工介
「推薦枠をいただき、ありがとうございます。前回は(新生K-1参戦の)一個目でズコッて感じで負けてしまったんですけど、あとはここから立ち上がって這い上がっていくだけです。
(テバウの印象は?)とにかく身体が大きい、体格が大きいですね。でも僕は電光石火のようにスピードの違いを見せたいです。今回せっかくのチャンスなので無駄にしないように俺が優勝します。押忍」
今回のトーナメントに出場する8選手は過去に対戦経験や因縁があり、勝ち上がりによって様々なストーリーが見えてくるトーナメントだ。
王者・弘嵩は「まずは1回戦でしっかりウルフに勝つ。準決勝はどちらでもいいのですが、決勝ではテバウに勝たないといけないと思います。僕の中で今回のトーナメントはリベンジ以外は何もありません」と“リベンジ”をテーマに掲げる。
その弘嵩と同ブロックに入った大雅は「対戦相手は誰でもいいです。出来れば外国人選手に勝ち上がってきてほしい」と海外勢との対戦を希望。テバウの対戦要求に対して「うれしいですね」と応え「自分が3人KOして優勝しようと思います」と全試合KOを宣言した。
大雅とは対照的に日本人選手との対戦を希望したのが小宮山だ。小宮山は「日本で行われる大会なので日本人同士がやった方が盛り上がると思うし、日本人が優勝しないといけないと思います」と準決勝で功也との対戦を希望。
さらに「一度、対戦が流れている弘嵩選手と決勝戦で戦うことが出来たら運命的なことだと思います。また大雅くんにも『日本人が多い』と挑発されたので、決勝で見とけ、と。楽しみが増えました」と弘嵩・大雅との対戦にも興味を示した。
小宮山から準決勝での対戦を希望された功也は「テバウも強い相手ですが、実績がある小宮山選手と戦いたいですね」と呼応。「今、決勝で戦いたい相手は大雅選手です。大雅選手とはトーナメントの決勝で戦わないと意味がないと思います」と日本代表決定トーナメント決勝で敗れた大雅へのリベンジを誓った。
また、もし弘嵩と功也が決勝まで勝ち上がれば3度目の兄弟対決が実現することになる。これについて前田プロデューサー、弘嵩、功也はそれぞれ以下のようにコメントしている。
前田憲作プロデューサー
「兄弟対決は出来れば見たくないです。でも2人の実績はこれまで積み上げてきたものだと思いますし、強豪が集まるトーナメントで、それを受けて立たなければいけないのがこの兄弟だと思います。2人の意地と誇りを見たいと思います」
卜部弘嵩
「僕の中で兄弟対決は去年で終わっています。このトーナメントに出る理由は今年3月と4月にやったウルフとテバウにリベンジすること。それが僕のモチベーションです」
卜部功也
「決勝まで勝ち上がることが本当に大変なトーナメントだと思っているので、僕は決勝まで勝ち上がることが目標です。兄がいるからではなく、このキツいトーナメントを勝ち上がることに集中しています」
さまざまな因縁が交錯する-60kg世界最強決定トーナメント。最後に頂点に立っているのは誰だ!?